ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンのドタバタ、サバイバル日記。

ベルリン生活:Ruhige Zeitとご近所さんトラブルと。

ドイツには「音」に関して暗黙の、そして暗黙の割には厳格なルールというものがあって、音を出してはいけない時間帯が存在します。

その名も「Ruhige Zeit  = 静寂の時間

f:id:photoautomat:20190709195009j:plain

こんなに朝から晩まで騒がしいベルリンなのに静寂もクソもないと思うのですが、このRuhige Zeit に関しては、他のドイツの地域ほど厳しくはないのですが、それでもベルリンで「Ruhige Zeitの注意された」、と話を結構周りでチラホラ聞いたりします。

 

ということで、今日はRuhige Zeitとご近所さんトラブルについてのお話しです。

相変わらず下らない話ですが

 

Ruhige Zeitについて最初にもう一度おさらい。

もう一度、ベルリンで「ドイツ人に怒られたー」って話を結構聞く、「Ruhige Zeit」についておさらいです。

Ruhige Zeit とは「静寂の時間」すなわち「音を出してはいけない時間」のことでございます。

 

これ、法律でも(一応)定められているのですが下記の時間帯は絶対に音を立ててはいけません。

  • Ganztägige Sonn- und Feiertagsruhe (日曜休日は全日)
  • Mittagsruhe von 13 Uhr bis 15 Uhr(午後は13時から15時まで)
  • Nachtruhe von 22 Uhr bis 6 Uhr深夜は22時から翌朝6時まで)

ただし、事前に許可を得ている場合(例えばリノベーションや引っ越しなど)はOKです(その場合、事前に入り口にある掲示板へ告知などが必要)。

日曜休日は全日音を出してはいけませんー、というのは決してベルリナーがいつも呑んだくれて日曜日は二日酔いだからではありません。元々キリスト教の「安息日」から来ていて、日曜日は「神様のための日」だからです。要は「働いてはいけない」ってことですね。一応、Späti(近所のキオスク)も営業をしてはいけないことになっています。

ベルリンはまだまだこの日曜日ルールが緩い方だと思いますが、私が昔、休暇でフランクフルトからオランダ方面までクルージングボートの旅をしていた時、ある日曜日にボートの屋根の部分を水洗いしていた時に「日曜日はそんなことはしてはいけません!神様の日ですよ!敬意を払いなさい!」とオバちゃんに怒られたことがありました。

 

 

Ruhige Zeitのご法度

上にも少し書きましたが、Ruhige Zeitでしてはいけないのはこんなことです。

  • 掃除機
  • 大工仕事
  • 洗濯機
  • 食器洗浄器
  • 音を立てて歩く
  • 音のなる機械を使う(音がうるさいミキサーとか)
  • 音楽を流す

赤く色付けしておきましたが、最初の二つ「掃除機」と「大工仕事」は地域性もあるとは思うのですが、絶対にしてはいけません。

 

我が家では食洗機はOKですが、洗濯機に関しては脱水のレベル(1200-1400)によっては音がうるさいので、使わないようにしています。

 

誰が怒るのか、ってそれは決まってる

そんなの当たり前です、文句を言うのは十中八九でドイツ人です。いや、100%ドイツ人からクレームが来ます。

これに関しては隣人の種類や地域性にも寄ると思うのですが、クロイツベルクに住んでいたアパートは上下トルコ人とオーストラリア人で夜10時以降に音楽聴こうが、掃除機かけようが、全然なんにも言われなかったのですが、ルームメイト(スペイン人/ミュージシャン)側は下がドイツ人だったので結構揉めていました。

私がクロイツベルクの別のアパート(最上階)で暮らしていた時、ルームメイトが初老のドイツ人女性でしたが、ビルの一階でヴィーガンレストランが新規オープンに向けて日曜日の午後リノベーションをしていて、壁伝いに音が聞こえてくる、と

「日曜日なのよ!Ruhige Zeitなのよ!」

…とオバちゃん、文句言いに行ってました。オバチャンは平日、リヒテンベルク(ベルリンの外れの方)の別宅に居るのでクロイツベルクの騒音には我慢が出来なかったようです。正直、私は毎日工事の音に囲まれていたので全然慣れちゃってて、むしろオバちゃんが日曜の朝から夜まで大音量で流す70年代懐メロCDの音楽の方がよっぽど気になったんだけどな。

「ね、静かになったでしょ?」と満足げに言うオバちゃんのこの一件を目の当たりにした時、ドイツ人って「他人のことは気になるが、自分のことは全然気にしない」というジャイアン気質多いよねー、それに今日日曜日なのに朝からずーっと絶え間なくオバちゃん洗濯機回してる&掃除機かけまくってるけどねー…と思いつつ笑ってYes ともNoとも答えないでごまかしておきました。

 

恐怖の週末1

我が家の隣人にはAssi(Asoziale、社会不適合者とかドロップアウトタイプという意味)大変センシティブな方が住んでいて、「土曜日に2時間ほどちょっと家で大工仕事がしたい」という場合、カレンダーを見て「この日はホッケーの試合がある」などスポーツのテレビ放送がある日を狙って作業をします。この隣人さんはスポーツ中継をビール片手に見るためにクナイぺ(飲み屋)に出かけていくからです。

逆に出かけた翌日は要注意。何故ってこちらは本当に二日酔いだから。日曜日の明け方に帰ってきて、結構具合が悪そうにしている声が中庭を通じてエコーとなって、建物中に響きます。

なんで、金曜の日に出掛けて土曜日が二日酔いだった場合、もし大工仕事を2時間しちゃ日にゃ「Ruhige Zeitって意味わかんないわけ?」とか怒鳴り込んでくる場合があります。

日曜の朝11時にキッチンでフォーク一本でも床に落とすと、下から「Scheisse(くそばかたれ)」と100回くらい雄叫びが聞こえてきます。下手すると怒鳴り込んでくることも。

こういうAssi(Asoziale、社会不適合者とかドロップアウトタイプという意味)大変センシティブな隣人が近所に住んでいる場合、本当に注意が必要です。

 

恐怖の週末2:いい面

クロイツベルク、ノイケルンはとにかく今、ハイプで人気の地区。外国人の住民がドイツ人を上回っているような場所です。現在、ベルリンで問題になっているAirBnBの物件や、外国人が自分の国の人に向けて又貸しで部屋を貸したりしているので、基本旅行や遊びでベルリンに来ている人が多いので、この「音」に関するルールについて知らない人が多いんです。

一応「22時以降は外で大騒ぎしないで、パーティーするなら家の中でやってねー」という通達はしているはずなんですが、我が家から中庭を挟んだ反対側はこのAirBnB物件があって、夏になるとパーリーポーポーが英語でどんちゃん騒ぎして大変なことになっています。

この場合、ドイツ人が隣人にいると結構いいな、と思うのは「Ruhige Zeitだから22時過ぎたからもう静かにしてね」と警告をしてくれることです。勿論、全く静かになりませんが、何度かの警告後、警察を呼んで意地でも静かにさせてくれるところは凄い助かってます。なんでかって言うと、ドイツのこの「HOF=中庭」っちゅうのは音がエコーで伝わって、上の階まで丸聞こえなだけではなく、上に行くほどその音はスピーカーのように大きく聞こえる仕組みになっているのです。明け方まで響くテクノと重複する笑い声のコダマに私たちはだいぶ地獄を味わいます。

 

Ruhige Zeit、しても良いこと、悪いこと

このRuhige Zeit、特に日曜日ですが、しても良いことと悪いことがあります。っていうか、この「良いこと」はドイツ人に限られるかも。

しては悪いこと:日曜日に日曜大工はドイツ語の辞書には載っていない

先日日曜日の午前11時、コーヒー片手にバルコニーで寛いでいた時のこと。

どこからか電動ドリルと電動カッターのうぃwwwwうぃwwwんという音が聞こえてきました。「あれ?やっぱりうちの近所はアラブ系とトルコ系が多いから、音出してもいいのかな」と思ったけれど、その日はやっぱり日曜日。中庭の反対側の建物に住む人がバルコニー越しに心配そうな顔をしながら下を覗いています(ここで私はやはり「やっぱダメだよね…」と思う)

案の定、同じ側の誰かが

「おい、日曜日だぞ、なにやってるんだ!(ドイツ語)」

と叫びました。

周りの人はバルコニーからその様子を見つめています。

しかし、構わず音の主は「うっせーな、黙ってろよ!(英語)」とまた「うぃwwwwうぃwwwん」作業を始めました。

するとさっきのドイツ語の人が「日曜日なんだよ!」

…と日曜日を印籠にまた叫びました、もちろん私も「Ruhige Zeitって意味でしょ?うんうん」と中庭の騒ぎを見守ります。

英語の人が今度は「F●●k You! だからなんなんだよ!黙っていやがれ!」と言い返します。そして、ドイツ語の人が

「おい!Ruhige Zeit知らねーのかよ?」ととうとう印籠どころか水戸黄門を出してきました。

ここにきて、この様子を見守っていた周りのドイツ人が英語で

「Ruhige Zeitを知らないんだね?ドイツでは深夜22時から翌朝の6時まで、そして日曜祝日は終日音を出したりしてはいけないって決まってるんだよ!」

と英語の人たちを諭します。

(Ruhige Zeitって何だ?と言う感じで英語の人たち、ザワつく)か、関係ねーだろ?う、うっせー」と英語の人たちは反論します。しかし、同じ建物の別の人が彼らの部屋に行き、「で、でも、俺たち、今日中にやんなくちゃいけねーんだよ」

と超気弱に最後、叫んで機械の音は鳴り止みました(拍手喝采が起こる)。Ruhige Zeitの威力、凄い。っていうか、日曜日の午前11時に日曜大工やるって頭がどうかしている、っていうか、日曜日の午前11時なんて正直朝の5時に機械ウィーンウィーン音立てて作業するのと同じ意味(人っ子一人歩いてないしな!)とベルリナーなら思っているはず。

…というわけで、日曜日に「日曜大工」というのはドイツ語の辞書には載っていないと言うことです。

 

しても良いこと:Gatheringでみんなとおしゃべり

まさにこの事件が起こった同じ日の午後のこと。

あの英語の人たち(イギリス人だった)と並びのアパートの人たちが午後パーティーをしていました。結構お喋りの音がうるさい。そして音楽なんか流しちゃってこの騒ぎは夜22時まで続きました。

そう、これは良いんです!

って、さっきまであの機械でウィーンウィーンというのに断固反対していたのに、このお喋り(だいぶうるさい)と音楽(ボサノバ)はOKという超不思議。まあ、これには納得いかないよね。

ベルリンではトルコ人も(アラブ人も)よくお互いの家を訪問してギャザリングをするわけですが、結構遅くまでどんちゃん騒ぎしています。私たち外国人がやったらちょっと問題かも。でも、いや、良いんです。何にも言えません。だってここはドイツ。「朕は国家なり」、彼らはドイツ人なんでございますから。

 

しても良いこと:我が家でバースデイテクノパーティー

時々、アパートの建物の一階の掲示板やポストのところにこんな張り紙がされています。

「今週金曜日、私の◯回目のバースデイパーティーを行いますのでよろしくお願いいたします」

訳:これは別に誕生日パーティーのお誘いでもありませんよ。要は「ドンチャン騒ぎしても文句言わないでください。だってこの日は私の誕生日なんだもーん」の意味

 

夏のこの時期になると、我が家の一階のトルコ人の若者が誕生日を迎えるので、私たちは戦々恐々とします。なぜならこの子とその仲間は道端まで占拠して通りの端から端まで聞こえるくらいの爆音で道端レイブを行うからです。勿論違法です。

この貼り紙を見つけたら以下の三つが考えられます。

  1. 翌日に何も用事がないことを願う
  2. どこか田舎の方に泊まりがけで出掛ける用事を作る、友人のダーチャ訪問とか。
  3. 耐える

こんなに激しいパーティーでないにしても、ちょっと羽目外した誕生日パーティーで深夜まで盛り上がることはありますが、大抵は12時過ぎたらバルコニーからは撤退し、家の中で音楽を聴いたりおしゃべりに華を咲かせたり、という程度で(誕生日に関してはまた別の機会に書きたいと思いますが)

大抵は深夜12時を回ったら静かになるわけで、例の一階の子供達のレベルになると午前3時くらいにとうとう警察が来て、午後4時に解散、っつうかもっと早く来いよ、警察近所に2個もあるのにさー、と毎年、あの「誕生日やります」の殴り書きをみるたびに思うんですけれど。

(今年は朝4時に起きる予定があったのと重なってメタメタキツかったー)

 

Ruhige Zeitとご近所さんトラブルと。

もう一度、我が家と隣人さんのトラブルに戻ります。

旦那はんから「とにかく音には気をつけてね。うちの隣人はアジーだから、スプーン落としただけでもエライ騒ぎになるからね。」と前から言われていたのですが、ある月曜の朝8時にスプーンを床に落としたら、どこからか「Scheisse(クソ)」が100回くらい聞こえてきたので、え?何?と思ったら

「これが例のアジーだよ」

と言われ、めちゃこえぇぇー、気をつけようと思いました。

それから数ヶ月、何事もなく平和に過ごしていたのですが、と或る年末、週末お風呂掃除をしていたところ、気がついたらインターホンが物っ凄い勢いでなったので、恐る恐る覗き穴からドアの反対側を見てみたら、魚眼レンズに張り付いている鬼の血相の初老のカップルが歯をむき出しで怒っていて

「ハローヒェン、ちょっとアンタんちシャワー何時間も浴びすぎなのよ!」

と文句を言われました。うわーん、このことだったのね、

「あ、あんた!Ruhige Zeitって意味わかってるわけ?」

「文句言われる筋合いねえよ。第一今日は土曜日だし夜の22時前だからな」

と旦那はんが言うと隣人カップルは悔しそうに家に帰って行きました。

 

 

「やべ、あいつら家にいたのか。掃除する前にチェックすればよかったな。でも夜22時前でよかったね」

 

と胸をなで下ろしていました。

みんながみんなじゃないんですけど、この二人、多分意図的に失業中でアル中で基本的に家にいる時は二日酔いのことが多いんで、上にも書いたんですけど朝はものすごく機嫌が悪いんです。ちなみに私たちはそんなにうるさくない方の部類だと思うんですけど、こんなことで苦情が来ました。

  • 足音がうるさい(室内、靴下で歩いている)
  • ドアを開け閉めする音がうるさい(いつも指を添え物凄く静かに開閉している)
  • まな板で切る音がうるさい(まな板の下には防音用にタオルを敷いている)
  • シャワーの音がうるさい(深夜から朝6時までは使用していない)
  • 椅子を引く音がうるさい(椅子の下には防音シート貼っている)
  • 何か落とす音がうるさい(でも月に1度、スプーンとか)

 

実際、 私は前のルームメイトから「家にいるの?静かだから外出してると思った」って言われるくらいだったし、うちのルームメイトたちは大の大男のくせにまるで気配がしないくらい静かで、いないと思ったら真後ろにいて「ねえ」と声かけられてびっくりするくらい。まな板の音は…多分、うちじゃなくてうちの隣の家です(シュニッツェル用の肉をよく叩いている)。

 

 

そんなわけで、Ruhige Zeitに関して、結構敏感なドイツ人。

日曜休日の日常生活音には十分注意しましょう。

 

日常ドイツ語会話ネイティブ表現

日常ドイツ語会話ネイティブ表現

 

 

気持ちが伝わる! ドイツ語リアルフレーズBOOK (CD付) (リアルフレーズBOOKシリーズ)

気持ちが伝わる! ドイツ語リアルフレーズBOOK (CD付) (リアルフレーズBOOKシリーズ)