ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンのドタバタ、サバイバル日記。

ベルリンの胃袋:ベルリン近郊ブランデンブルク州名物白アスパラガスの季節!食べたらトイレが臭くなる?!&小話

現在、夜中の1時を回ったところ。

遅い仕事を終わらせて帰宅した私は真っ暗なキッチンに立って、

シュッ、シュッ、シュッ、と音を立てながら一人でやっていること…それは

白アスパラガス(Spargel)の皮むき

でございます。

 

さて、なんでこんな夜中にホワイトアスパラガスを調理しているのかというと、明日、旦那はんのお母さんを訪問しなくてはいけないのです。

週の半ば、「週末はお母さん訪問」の話をしていたのですが、旦那はんが急に

 

「明日お母さんにアスパラ持ってってあげようよ」

 

…と言い出すので

 

「た、多分、準備する前に聞いた方が良いぜい!」

 

…と諭したのですが、旦那はんがお母さんに聞いたところ

 

「いや、好きだから食べるってさ」

 

 …という返答。それに私は

「ちゃ、ちゃんと話聞いてたのかな、お母さん…」

 

だ、だって義理の母は「食べ物に対して超ピッキーだから」です。

そんなわけで、わざわざ、ちょいとスノッブなスーパーに行って、新鮮なアスパラガスを買ってきて、鮮度の落ちないうちに夜中、シュッシュッシュ、と皮を剥いて調理していたわけです。

 

 

⬛︎4月〜6月、ベルリナーが小躍りするブランデンブルク州の白アスパラ!

 

そう、4月から6月の頭くらいまで、ベルリンは白アスパラ:シュパーゲルのシーズン

 

3月初旬に太陽が顔を出す日が多くなるのと共に、スーパーの店頭に白アスパラガスが並び出し、

「ああ、まだまだ寒いけど春なのね…」

と春の訪れを感じるのです。

 

ただし、この3月初旬に並び出すシュパーゲルはスペイン産であることが多く、長い輸送時間などもあり、ちょっと味が物足りない。

ベルリナーが待ち望んでいるのは「aus Brandenburg(ブランデンブルク産)」のアスパラガスです。

 

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ベルリンをぐるっと取り囲んでいるブランデンブルク州旧東ドイツ圏)は昔から白アスパラガス:シュパーゲルの産地で有名なのです。

ブランデンブルク産の白アスパラガスはジューシー&肉厚&新鮮

個性の強いソースを合わせると相性が抜群です。

 

⬛︎東西ドイツ分裂時代、ブランデンブルク産の白アスパラガスの行方

そんなわけで、昔からブランデンブルク産のシュパーゲルは大変有名だったわけですが、ベルリンも東西に分裂していた時期があり、ブランデンブルク州東ドイツ側に位置していました。

 

 

東の時は物が無くて、ものすごく貴重だったから、大体、手に入りにくいものは物々交換の対象になったそう。

 

「だって、お金で払ってもらっても物がないからお金持っててもしか型なかったからね」

 

と義理のお母さん。急な仕事を頼まれた時になかなか手に入らない物と物々交換というのがデフォルトだったらしいです。

 

「例えば、シュパーゲルとか」

 

ハンガリー産のソーセージ、新鮮なオレンジ、バナナ…と国外から来るものが物々交換の対象になったのはわかりやすいのですが、

あれ、何故白アスパラガスが物々交換の対象になるの?と疑問に思ったのは私だけじゃないはず。

それは、高価で売れるようなものは全て、旧西側に売られてしまって、東ドイツ市民の食卓にシュパーゲルが上がるなんてことはほとんどないか、訳ありのことが多かったとか。なんで、「シュパーゲルを知らない人もいたはずだ」と聞きます。

 

それ故、急な頼みごと(機械の修理とか)がある場合、優先して行う代わりにガレージの床の下の隠し棚に市場には滅多に出回らないシュパーゲルがそっと運ばれていたのだとか。

 

⬛︎アスパラガスを食べるとトイレ(小)が臭くなる?

 さて、白アスパラガスの時期がやって来て、スーパーに買い物に行くと、

「今夜のごはんは何にしようか?」

「じゃあ、シュパーゲルでも作ろうか。」

「ああ、トイレが臭くなるね」

という会話はドイツでは結構あるあるです。

そう、アスパラガスを食べるとトイレ(小)がたちまち臭くなるのです!これをアスパラガス尿と呼びましょう。

アスパラガスには硫黄化合物を生成する「アスパラガス酸」という物質を含有し、この温泉のような匂いの物質は体内で消化しにくく、尿と一緒に体外に排出されるのです。

そして、体質もあって、このアスパラガス尿が出ない人もいれば、出ないけど匂いがわかる人は人類の6割くらいだったり、と実はこのアスパラガス尿とその匂いの嗅ぎ分けの体質に関しては、様々な研究がされた歴史があるのです。

 

ちなみに私は「臭わない&匂いわからない」で、旦那はんは「臭う&匂いの分かる男」のようです。

 

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⬛︎そんなこと言っても白アスパラガスを食べたい!我が家のレシピ!

 

ヨーロッパに暮らして一番楽しみにしていたことのひとつが「春先の白アスパラガス」だったので、そんなこと言われてもブランデンブルク州産のシュパーゲルの季節になったら絶対食べたい!と思うわけです。

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アスパラガスの茹で方

2〜3人前ならば、1kgくらいを目安にどうぞ!

  1. アスパラガスを皮むき器でそっと向きます。
  2. 根元の部分1cmくらいを包丁で切ります。
  3. アスパラガスに2cmくらい被るほどのお湯にレモンスライス3枚、砂糖大さじ1、塩大さじ1を入れ、沸騰する寸前に火を中火に弱め、10分くらい茹でます。
  4. アスパラガスをトングなどでザルに取り、残ったら茹で汁ごと冷蔵庫に保管します。

 

オランデーズソースの作り方

いろいろなソースがありますが、一番オーセンティックなのがこのソースではないでしょうか?

簡単なので、新鮮な卵を手に入れたら是非お試しあれ。

  1. バター70gを湯煎して7割くらい溶かします。
  2. 火から下ろしてバターが大体全部溶けるまで混ぜます。
  3. ボウルに卵黄3個、塩小さじ1/4をよくかき混ぜ、溶かしバターを少しずつ一緒に合わせます。
  4. レモン1/4分の絞り汁を加えよく混ぜ、また湯煎にかけながら混ぜ、とろみが出るまでかき混ぜます。

付け合わせは粉ふきいもが美味しいです。生ハムを添えると最高。

 

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なんらかの事情 (ちくま文庫)

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