ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンのドタバタ、サバイバル日記。

ベルリン生活:ベルリンのOh, my lovely SPÄTI(Kiosk)、コンビニはないけれど深夜も日曜休日も営業中。

休日の朝。

爽やかに(もしくは二日酔い状態で泥のように)目が覚め、とりあえず(なんとか)コーヒーを入れてから冷蔵庫を開けると…

「あ、うそ、牛乳がない」「(そういえばパンも…)」

 

そして、その日は日曜・休日…

ドイツでは、休みの日の前日に買い物に行くのをすっかりと忘れていると日曜・祭日はお店が開いていません。

朝一番にミルクの入っていないコーヒーを飲むなんて…人生の楽しみがほとんど消滅する…この喪失感はハンパないです。

しかし、それは週末72時間は眠らない街、ベルリン。強い味方がいるんです。

「そうだ!あいつの存在があるではないか!」

 そう、それはSPÄTKAUF、通称SPÄTI(シュペーティー)です。

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…ということで今日はベルリナーと共存&依存する、小さな商店SPÄTIについてのお話です。

 

⬛︎SPÄTIとは?

SPÄTIとは?

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SPÄTI、それは近所にあるKIOSKのことです。

SPÄTKAUFという名が正式なのですが、ドイツ語のSpät=遅い Kauf=購入 がくっついた言葉で、東ドイツ時代に出来上がった、シフト制の労働者が早朝や少し遅めの時間帯でも軽食などが購入できるお店のことです…

なので、ドイツ国内でSPÄTIのようなお店があるのは旧東ドイツ圏が多く、主にベルリン、ブランデンブルグライプツィヒドレスデンに多く存在する、ありがたーいお店です。

 

SPÄTIってどんな感じ?

SPÄTIは日本の駅のキヨスクより少し大きいくらいです。

個人商店の酒屋さんくらいの大きさのイメージ。

立ち位置はまさに日本のコンビニのような感じで、基本、ベルリンの町は暗いのですが、夜に歩いていると、このSPÄTIの明かりが煌々と光を放っているのを見て安心します。

オーナーの多くはトルコ系などの移民が多いです。そして、いつも超リラックスしています。

オーナーはトルコ系などのムスリムが多いにも関わらず、ビールがズラーっと並んでいるのはご愛嬌。

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⬛︎SPÄTIの営業時間

ベルリン(&旧東ドイツ)名物ともいえるSPÄTIの営業時間は月曜から土曜日までは24時間営業可。

日曜日の営業についてはベルリンの条例により、朝7時から16時までです。お酒の販売は基本不可です。

…とはいっても、16時を過ぎると、店内の明かりが半分消えても中に人がいます。その場合はドアを押して開いたら営業しています。

たまにOrdnungsamt(市公安局)が日曜日の夕方に店に立ち寄ってたりすることがあるので、居合わせてしまったら「ただ挨拶に来ただけ」という振りをします。

 

⬛︎ドイツの「日曜閉店法」、それは日曜日はお店が完全に休みということ

ドイツにはなんと「日曜閉店法(独:Ladenschlussgesetz、LadSchlG)なる法律が存在します。

よくミュンヘンなどの南ドイツでは日曜日はお店が絶対に開いていない、と旅行本なんかに書いてあるのですが、それはこの「日曜閉店法」のせいです。

ちなみにドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェストさんによると

国が定める閉店法の閉店時間帯は?

  • 日曜と祝日
  • 平日(月~土)の6時までと、20時以降
  • 12月24日が平日の場合、6時までと、14時以降
  • パン屋は、平日5時半からの開店が認められている

ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェストより引用

 

なぜ、便利なのにお店が開かないの?と一度南ドイツはバイエルンでと聞いたことがあるのですが、

 

「あんた!日曜日は神様のための日なのよ!働くなんてもってのほかです!」

 

 …とめちゃめちゃ怒られたのでした。そうです。南ドイツのこんにちはは

grüß Gott」= 神のご加護を!

と言います。

日曜日閉店もそうですが、さらにいうと、お店が早くにしまってしまうのはまさにショッキング。

「休日の前夜なんてパーティーとか遊びに行くためにあるようなものだからSPÄTIがないって致命的じゃん?」

 

と思ってしまう私は絶対に南ドイツには住めない。ああ、ベルリンに住んでいて、良かったね。

 

⬛︎SPÄTIで購入できるもの

SPÄTIで買える基本のもの

SPÄTIでの主力商品はこんな感じです。

  • タバコ
  • 新聞
  • ビール、ジュース
  • スナック菓子
  • チョコレート
  • ガム

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中規模以上のSPÄTIで買えるその他の商品
  • パン(サンドイッチ、クロワッサン、食パン)
  • 牛乳
  • 場合によってはバター、ジャム、コーヒー豆
  • トイレットペーパー
  • 入れたてのコーヒー
SPÄTIで買える変わり種の商品

 …といかにもベルリナーが朝一番でやって来て、サッと買い物できるようなものばかり。日曜日はパジャマ姿の人とかが自分のアパートから出てきたままの状態で買い物に来たりしています。

 

⬛︎SPÄTIで取り扱っている便利サービス

DHLの宅急便&郵便サービス

餅は餅屋じゃないですが、ドイツでは日本のコンビニのようにマルチタスクな対応をしている店はなく、コピーはコピー屋、パンはパン屋、郵便関係は郵便局と全て専門のお店がそれぞれの専門分野の商品を扱っています。

しかし、2〜3ブロックに一軒くらいは「DHL」の宅急便を取り扱ってくれるSPÄTIがあるんです。これは便利。

何が便利かっていうと、数が非常に少ない郵便局まで送りたい荷物を運ぶ必要がないってことなんです。家の近所で用事が済めば本当に助かるし、しかも郵便局は窓口が全部一つで、大抵長蛇の列、そして近くに住んでればいいけれど大抵は住んでいる場所からちょっと離れた場所にあることが多いんです。

それにSPÄTIでやってくれる方が手馴れていて、結構親切だから私は好き。

  

⬛︎ベルリンのSPÄTI、これが助かる

だいたい1ブロック毎に1軒はあるSPÄTI、なんと900軒以上のお店がベルリンには存在してるんですって。

やっぱり助かるのは友達の家に夜中急に呼び出された時に差し入れにビールやワインやシャンパン、ハードリカーなんかも買えるところでしょうか。

また、早朝も開いているので、クラブ帰りでスーパーも開いてないような時間でも開いているのがSPÄTI。

そして、日曜日、牛乳がない!とパニックになってもSPÄTIは開いてます。ただし、同じような輩が先にたくさんいて、買い尽くされている時もあるのでその時は仕方がないです。

 

⬛︎日本のコンビニに思うこと

最近、日本のニュースでセブンイレブンで24時間営業がフランチャイズ店の経営者の負担になっていて、時間短縮の実験営業を開始というニュースを読みましたが…

ベルリンのSPÄTIの営業は家賃高騰や地上げが問題となっている現代のベルリンなので、日本のコンビニの経営者の皆さんと同じく、運営は大変そうではあります。

ただし、24時間365日は強制ではないし、日本のようにマルチタスクではないし、サービス過剰ではないから、働いている人がリラックスしているのも確か。それに、日本みたいに従業員たくさん雇わなくてもいいし、家族や親戚や友人が遊びに来て、ちょろっと手伝ってくれたりしているのは日本より気楽かもしれませんね。

 

とりあえず、いつもSPÄTIについて思うこと。それは

「開いてて良かった」

 

 

 ベルリンのシュペーティーの定番ビール。

 ベルリンのSPÄTIの話

Der Spaeti: Eine Ortsuntersuchung in Berlin

Der Spaeti: Eine Ortsuntersuchung in Berlin

 

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