ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンでのドタバタ日記。

移民はつらいよ in ベルリン:ベルリンに家族で引っ越す!部屋探す!の相談。移住の課題、の巻

ここのところ、たてつづけに4組くらいの方から同じ質問をされました。

「ベルリンに夫婦(家族)で引っ越す」

…ということ。

日本人が夫婦で引っ越す、部屋探す、という時の「お手伝い」の相談をされました。

そのうち1人は旦那さんが英国籍の外国人(今の時点でEUなので”ヨーロピアン”)で奥様は日本人なのでちょっと例外。

 

単純に移住する、ってだけでも大変だと思うんだけれど、最近、ベルリンも前みたいに気軽にに引っ越して来るのは難しくなっているから、これから来たい!っていう人は相当大変でしょう。

…ということで、もしここに通りかかった人のお役に立てば…ということで「どういうことが移住の課題」か、みたいなことを書きたいです。

⬛︎日本からのお引越し。語学の問題。

ベルリンに移住する理由:「英語が通じるから」

この2ヶ月くらいに突然4組のご夫婦&家族の相談をされ、共通していた点:

  • 英語は話せる(ネイティブ〜ビジネスレベル〜日常会話のレベル)
  • ドイツ語は全く話せない

…ということ。

ベルリンに引越しされる決定打は「英語が通じる」と言われているところです。なんで、英語圏でワーホリや語学留学等をした後に次のワーホリ先として来られる人の理由は「英語が通じるから」と「街も好きだったから」が多いです。

 

移住する時の語学レベル、役に立つ順番

移住する時に良いのは

  • 英語が日常会話以上、仕事でも使いこなせる+ドイツ語で意思の疎通ができる(B1レベル)
  • 英語がビジネスレベルまたはネイティブ+ドイツ語は初めて

そして一番難しいのは

  • 英語が日常会話レベル(買い物や旅行に困らない)、ドイツ語は初めて

 

もちろん、ドイツ語が日常会話レベルだったらそれに越したことはないけれど、「英語が割と通じるから」ということでドイツに来るわけだから、最初ドイツ語が分からないのは仕方がないこと。それは多くの人が同じだし、通った道だと思います。

ただ、英語のレベルが上の人より、英語のレベルが普通くらいの人の方がドイツ語力が移住後アップするような気がします。下手に英語が出来ると英語で全て済ませてしまい、英語環境になりやすいんです。一方、英語のレベルが普通くらいだと結局ドイツ語に頼らざるを得ないので、後者のドイツ語力はものすごーくアップするか、もしくはどっぷり日本語環境のドツボにハマってしまい、語学がなかなか伸びないパターンです。どちらも多い比率。

 

引っ越す、移住を決めたらすぐ英語のブラッシュアップとドイツ語を学ぼう

ベルリンに引っ越す、と決めたら英語力のブラッシュアップとドイツ語の基礎文法を学んでおくとよいです。

もし英語力が日常会話程度でしたら仕事で問題なく使えるくらいに。

そしてドイツ語の挨拶と、基礎文法を学んでおくと良いと思います。

 

本当に最初からドイツ語を齧るとしたら「基礎会話」はとりあえず後回しにして「基礎文法」です。

基礎文法とはドイツ語レベルA2レベル。ドイツ語検定3級くらいでしょうか。

  • アルファベートが読める
  • 単語の男性、女性、中性に慣れる
  • 現在形が理解できる。
  • 過去形文が作れる
  • 格(〜は、〜の、〜に、〜を)
  • 前置詞
  • 接続詞(副文)の作り方

ドイツ語を学ぶ時、最初の難問で厄介なのがこの「格」と「過去形」と「副文の作り方」です。これはドイツ語に突然飛び込むと全然わからないと思います。

「基礎会話」でも既にこのドイツ語の文法がバンバン出てくるので、なぜ会話の文章にによって「Schön(美しい)」が「schönen/ schönes/ schöne/ schöner/ schönem」になるのか、文章は必ず2番目に動詞が来るのに、最後に動詞が来る場合がある、など複雑だからです。

ただ、ある程度初級文法を知っていると、「NHKドイツ語会話」なども勉強しやすいので、まずは文法、そして同時進行で単語を覚えると良いです。

ちなみに私は大学で第二外国語でドイツ語を週一で一年学んでいたのでドイツ語は一応「基本のき」だけは知っていました。

それでも最初、会話となると本当に難しかったです。そして大学で習うドイツ語とベルリンのドイツ語は全然違い戸惑いました。

ドイツに来て、ドイツ語を習う予定があっても、絶対基礎だけは勉強しておくことをおすすめします。

 

 

キクタン ドイツ語【初級編】独検4級500語レベル

キクタン ドイツ語【初級編】独検4級500語レベル

 

 

 

必携ドイツ文法総まとめ

必携ドイツ文法総まとめ

 
日常ドイツ語会話ネイティブ表現

日常ドイツ語会話ネイティブ表現

 

 

 

⬛︎ドイツで生活を営んでいく方法:仕事について

フリーランスで仕事を始める

私が相談を受けた人、全員がなんと「フリーランスで仕事を頑張りたい」という目標を持っていました。

結構ベルリン在住のフリーランスの方々が「ベルリンはフリーランスの仕事を始めやすい」と書いています。

確かにベルリンではフリーランスの仕事を始めやすいと思います。フリーランスの仕事は2種類、3種類の職種を両立することが出来ます。例えばグラフィックデザインとアーティスト。フォトグラファーとミュージシャンなどです。

フリーランスの仕事についてはまた別に詳しく書きたいと思いますが

  • 長期ビジネスプラン
  • フリーランスの仕事をする際の資格がある
  • 学歴と仕事が結びついている
  • 既にクライアントがいる
  • ドイツ人からの推薦状が3通以上ある
  • 貯金がある(80万円以上)
  • 健康保険に加入している
  • 賃貸契約書(これによって月々の収入が決定する)
  • 住民登録書(一般にアンメルデンと呼ばれている)

ざっくりですが、これらの準備が必要です。

ちなみにですが、前半はなんとか準備出来るとして、一番の難関は後半の2つ。

賃貸契約書、住民登録、が最も難しい点だからです。次に詳しく書きますが、ベルリンでビザを取得するためには「住民登録」が必要になってきます。部屋は借りようと思えば借りられるかもしれませんが、その物件に対し住民登録ができる人数が決まっており、借りた部屋が住民登録可能とは限りません。

フリーランスビザの申請の準備はなんとなくベルリンに来る前から始められるのが理想。そして部屋探しは「住民登録可能」の物件を!

企業で働く

「ゆくゆくはフリーランスで」と考えていたら、ドイツにある企業に思い切って就職してしまうのも手です。

企業に勤めてしまえば公的保険の加入も出来ますし、ビザサポートもあります。

言葉に自信がなければ、とりあえず、日系企業に応募してみるのも手かもしれません。ただ日系企業ですと「ビザサポートをしてすぐ辞めてしまうのではないか」と疑われて雇用機会が与えられない場合もあります。

ワーキングホリデービザで来る若ければ

もし年齢が若ければ、ワーキングホリデービザで来ればとりあえず「就労許可」は与えられているので仕事を探しやすいと思います。ただし、今回相談を受けた人々はみなさんオーバー35歳でした。残念。

 

⬛︎ドイツで部屋を探す(これは最大の難関かもしれません)

部屋探しは非常に難しい

移住に合わせてよく聞かれるのが「部屋を借りたい」「部屋を探しているけど見つからない」という話。

既にベルリンに来ていて部屋を探している、短期契約(3ヶ月)で部屋を見つけたけれど長期の契約(6ヶ月〜)が見つからない、など。これは移住と合わせて質問されます。それと部屋を探すのを手伝って、というお願いです。

ちなみに、お手伝いは出来ないけれど、アドバイスは出来ます、ということにしています。だって…

「ベルリンで部屋を探すのがドイツ人にとっても難しい」

ので。

ベルリンに新たに供給される物件に対し、引っ越してきたり移住してきた人の数はその10倍。

私が2017年に部屋探しをした時ですが、36平米500ユーロのアパートを内覧しに行った時のこと。日曜日午前11時に行ったら、既に長蛇の列が。なんとその日アパートを内覧に来た人は500人くらいだったそうです。

ドイツで暮らす私でさえも部屋を見つけるのに半年かかりました。

 

部屋を探すのに重要なこと

ベルリンで部屋を探すのは大変な競争率です。

部屋を借りるのに重要なこと

  • 収入がある
  • 定職がある
  • 貯金がある

この三つでしょうか。

部屋を借りる際、過去3ヶ月の収入を証明するために銀行の口座のコピーを提出する必要があります。

もしフリーランスで仕事を始めたばかりで収入が不安定だと却下される可能性が高いです。職業で言うと駆け出しのジャーナリスト、アーティスト、ミュージシャンはまず難しいです。

なので、定職、収入、貯金はものすごく重要です。そして、幾ら安い物件でも定職があり、収入がしっかりしている人から入居出来るという状況です。

 

部屋を借りるアドバイス

ベルリンに来てから観光ビザが切れるまで、3ヶ月あります。

ということはとりあえずこの3ヶ月の間に「住所登録」可能な部屋を探せばいいのです。

長期が見つからなければ、とりあえず短期でも良いので「住民登録」が必要な部屋を探して、同時進行で仕事を探すなり、フリーランスの申請の準備をして、焦らず、長期戦で頑張るしかないです。

 

⬛︎ビザを取るにも住民登録が絶対に必要

上でもフリーランスのところでちょこっと触れましたが、ドイツではすべてのビザを取るのに「住民登録」が必要です。

なかなか住民登録可能な物件が見つからない友人が「もう、なんで住民登録なんか必要なわけ?」とブチ切れていましたが、そういう国に来たんで仕方がない、諦めてください、としか言いようがありません。

 

そして、上でもお話しした通り、家探しをするには住民登録可能なお部屋を探さなくてはいけません。

しかし、ドイツには住民登録不可能の超裏物件がごまんとあります。私はベルリンに来る前に部屋を見つけたのですが、なんと住民登録が不可能な部屋で3ヶ月ギリギリで住民登録が出来る物件を見つけるという綱渡り状態でした。

 

⬛︎結論

…ということで、ベルリンに家族で引っ越してくる、移住の課題についてちょこーっと書きました。

やっぱり大切なことは移住を決めたらとにかく計画と準備に尽きます。

貯金もあった方がいい。

いろんなブログで「ベルリンは安い」「フリーランスになりやすい」「アーティストに優しい」など情報がたくさん紹介されていますが、ベルリンは最早安くはないし、フリーランス(アーティスト)ビザも今は取りにくいです。

そして「英語が通じる」と言われますが、通じますが、生活したり、仕事するには結局ドイツ語の語学力は結局不可欠だと思います。

準備も入念ししつつとにかくチャンスを味方につけて全てが上手くいくことをお祈りしています。

 重複するかもしれませんが、補足を少し書きました

photoautomat.hatenablog.com