ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンのドタバタ、サバイバル日記。

ベルリン生活:クリスマスと聖ニコラウス、「あんた何年ドイツに住んでんのよ!」の話

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ドイツに引っ越してきて、ベルリンの、割とキリスト教の宗教色が薄い地域に暮らしていたせいか、まわりのドイツ人は教会に行かないどころかキリスト教を全く信じてないゆえ、クリスマスのイベントをほとんどベルリンでは行わないし(行うとしたら地元の地方都市に行って祝う)、アナーキストだからそもそも祝わなかったり、宗教を宗教一生懸命やっているドイツ人だったら、その信仰は仏教とかインドの神様だとかのヒッピー&ニューエイジ系でものすごーく偏っていたり…とほとんどドイツのクリスマスカルチャーを知らずに生きていた私。

ドイツといえば、クリスマス4週間前からいろいろなイベントがあるんです。

それは知ってはいたのですが、実際、私のまわりには子供もいないし、子供が居てもトルコ人でクリスマスイベントは関係ないし。

先日、私のドイツ人の彼のび太君のお母さんに「今週は聖ニコラウスね」と言われて、「ああ、サンタクロースのモデルになった人ね」くらいの知識はあったのですが、お母さんに「聖ニコラウスの日に起こることは知ってるの?」と聞かれて、うーん、わからないと答えたところ、

「あんた!もう何年ドイツに暮らしてるのよ!なんで聖ニコラウスの日に起こることを知らないの?」

…と呆れられてしまいました。あ、すみません。また「うちのお嫁さん(最近そう呼ばれる)はアジアから来たから聖ニコラウスの日のことを知らなかったのよ!」を笑いのタネにされてしまう気がする…もちろん、愛情持って笑ってくれるのですが…

 

⬛︎昨日の12月6日の朝に起こったドラマのこと

さて、昨日は12月6日木曜日でした。

朝起きて、キッチンに行くと、彼氏のび太君が部屋の片付けをしていました。そして、玄関の方から「おぉ!聖ニコラウスが来たぞ!」という雄叫びが聞こえました。

えぇぇ?聖ニコラウスがうちに来たのぉ?それってさー、近所の人がなんかくれたってこと?と玄関に向かうと、なんと私のブーツが玄関の外に置いてあって、ブーツの中にお菓子が詰まってました。爆笑!

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「あぁ!聖ニコラウスが来たの?」と同調。

でも「聖ニコラウス」からのプレゼント、私が昨日スーパーマーケットREWEで買った66セントのチョコレートですよね?

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⬛︎聖ニコラウスの日、子供はウキウキお菓子の日

彼のお母さんより「前日の5日には靴をよく磨いておくのよ!」と言われたのですが、もちろん靴のことはすっかり忘れていたのですが、6日の朝、何故か私のドクターマーチンがすっかりピカピカに磨かれ玄関にお菓子が入った状態で置かれていました(笑)。

 

というわけで、子供達は前日に靴を磨き外に置いておくか、靴下を用意して眠りにつきます。すると聖ニコラウスが良い子にだけお菓子を靴か靴下の中に入れてプレゼントしてくれるわけです。

そして、ニコラウスが来るのはクリスマスではなく12月6日なんですね。

 

⬛︎水戸黄門な聖ニコラウスって一体どんな人?

クリスマスのサンタ・クロースが聖ニコラウスをモデルにしていることは承知のことですが、聖ニコラウスの衣装は色や風貌はサンタ・クロースみたいですが、着ている衣装は全然違い、司祭の服を着ています。

聖ニコラウスは3世紀頃、トルコに住んでいた実際の人物で、もともと裕福な家の出身ですが貧しい人の立場に寄り添って、彼らを救った人物です。その偉業が認められ、6世紀頃に聖人の仲間入りをします。

ギリシャ出身のニコラウスは、まだ若い頃、トルコの田舎にキリスト教の伝道師として赴任してきます。そこに住むある貧しい家には3人の娘がいて、貧しさゆえにお嫁に出すことも出来ないどころか娘を売りに出さねばいけない状況でした。それを知ったニコラウスは貧しい家に1つの金貨を投げ込みます。それが暖炉に干されていた靴下の中に偶然入り、その金貨のおかげで娘はお嫁に行くことが出来ました。

また、ある飢饉の年に3人の子供が肉屋に「食事を分けてくれ」と物乞いにやってきます。肉屋の夫婦は子供たちに食事を与えるどころか殺して塩漬けにしてしまいます。7年後、肉屋を訪れたニコラウスに夫婦は食事の提供を申し出ますが、ニコラウスは「では7年前に塩漬けにされた肉を出してくれ」と言い、肉屋の夫婦はその時初めて罪を告白します。すると塩漬けにされたはずの子供達がまるで今まで眠っていたかのように生き返った、という「そんなバカな!」伝説もあります。

まるで水戸黄門のような人ですが、水戸黄門のルックスも多少聖ニコラウスに似ています。

 

⬛︎ドイツのクリスマスのイベントは長い!

先日、ドイツでは12月に入るとシュトーレンを食べ始める、という話をしましたが、実はドイツのクリスマスのイベントはものすごーく長いです。

  • クリスマスまでの4週間「Advent」

クリスマスまでの4週間はクリスマスを迎えるための準備期間です。

クリスマスはなぜかリースのような平たいモミの木のデコレーションをします。その中には4つのろうそくが飾られ、毎週1本ずつろうそくを灯していきます。

 

  • クリスマスを数えるアドバンツカレンダー

…ということで11月に入るとスーパーにはシュトーレンやクリスマス用のお菓子やチョコレートと共に「アドバンツカレンダー」と呼ばれる4週間分の扉のついた箱が売られます。

この中にはクリスマスまでの日付と小さなお菓子が入っていて、子供達は毎日毎日これを開きクリスマスまでの日を待ちます。毎年私もやりたい、と思っていますが、つい「あれ、いつから始めるんだっけ?」と忘れてしまって、アドバンツカレンダーに気づくのがクリスマス1週間前で「もういいや、来年にしよう」というのが恒例になっています。うーん、やっぱり子供が近くにいないとこういうことに敏感になれませんね。

 

  • Weihnachtsmarkt=クリスマスマーケットが始まる

聖ニコラウスの日12月6日の週末からドイツで有名なクリスマスマーケット「Weihnachtsmarkt」が始まります。ここでは「ヤドリキ」やクリスマスならではのお菓子レープクーヘンやシュトーレン、保存が効くような食べ物、デコレーションなどが売られてクリスマス一色。

私のお気に入りは「Weihrauchstäbchen」という教会の香りがするお香で、とってもいい香でこれをクリスマスマーケットで見つけたら買うようにしています。

 

  • クリスマスマーケット名物・ドイツの冬の風物詩:グリューワイン

あとは何と言ってもスパイスの効いた「Glühwein(グリューワイン)」というホットワインですね。いろいろマーケットを見て回るとすっかり体が冷えてしまいます。まず、ちょこっとお店を覗いてから、途中でグリューワインを買って、ちびちび飲みながらマーケットを回ります。

グリューワインは家でも簡単に作れます。ドイツにはグリューワイン用のスパイスもティーバッグに入って売られています。

 

【材料】2杯分

ワイン・・・400ml

はちみつ・・・大さじ3杯

クローブ・・・4個

カルダモン・・・2個(潰す)

シナモン・・・1本

レモン・・・スライス2枚

オレンジジュース・・・100ml

 

【作り方】

  1. 全ての材料を鍋に入れ、中火にかけます
  2. 沸騰する手前で弱火にして5分ほど煮ます
  3. ワインを漉してカップや耐熱グラスに注ぎます

 

たくさん作って魔法瓶に入れて、夜の作業がある時にみんなでシェアして飲んだり、森に遊びに行く時に持って行ったりします。

 

⬛︎ドイツではクリスマスに2回プレゼントをもらえる

聖ニコラウスの日にお菓子がもらえるということは、クリスマスにはプレゼントを交換する習慣はないの?と思うのですが、ご心配なく、12月6日の他に、ちゃんとクリスマスにもプレゼントは送り合います。

先日、お母さんの家に遊びに行ったら、食事の準備がすでにされていて、お皿に隠れてリボンで結んだお金が置いてありました!お母さん!ありがとう!

ちなみに私はルームメイト用のプレゼントをFlyingTigerで見つけてしまいました。

お母さんにはユニクロのウルトラライトダウンをプレゼントするつもりです。

www.uniqlo.com