ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンのドタバタ、サバイバル日記。

IUSの話❶ ピルがなぜかミレーナに

日本でも結構普及している低用量ピル。

私も10代の頃からずっと生理不順や肌荒れに悩んできて以来、低用量ピルとおつきあいしていたのですが、ドイツに来て半年、持ってきたシートが終わってしまったので、ある日、婦人科を予約して診察を受けた時のこと。

私はその時、30代後半だったのですが、

「あなた、もう年齢的にピルは飲めないわ」とお医者様に開口一番言われました。さすがドイツ人、ダイレクト過ぎ。

これは突然、女性としての余命宣告をされたようなもので驚いてしまいました。

「その代わり、IUSにしなさい」

と全く予想もしていなかった方向へ転回していったのでした。

「だいじょうぶよ、私の娘は26歳だけどシュピラーレ(IUSのこと)入れてるから」

ところでIUSって、シュピラーレってなんのこっちゃ?

 

 

⬛︎IUS=避妊リングのこと

IUSってご存知でしょうか?

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通称ミレーナ。避妊用リングですがプラスティック製で中に黄体ホルモンが入っています。一度入れると3年間避妊効果が得られます。

 

⬛︎低用量ピル、なぜ30代後半になると飲めないのか

低用量ピルを処方される際、病院で「血栓症のリスクがある」と最初に説明されます。これは喫煙や飲酒をする人、そして30代後半から40代前半以降、リスクがグッとあがると言われています。

低用量ピルには黄体ホルモンのほか、卵胞ホルモンが入っているのですが、IUSミレーナの中は黄体ホルモンのみなので、健康上のリスクがピルよりもずっと低いのが推奨される理由です。

⬛︎ミレーナ装着に向いている人

ミレーナ装着に向いている人はこういう条件です。

  • 経膣分娩の経験がある
  • 妊娠を希望しない人
  • 出産の期間を開けたい
  • 月経困難症(経血が多いための貧血などのトラブルなど)
  • ピルが適さない人

 

⬛︎IUSミレーナを装着するメリット

低用量ピルの代わりにミレーナを使うと黄体ホルモンが放出されるので、子宮内膜が装着前より薄くなるため妊娠の成立を妨げます。子宮内膜が薄くなるので、生理の経血が軽くなるといいます。普段生理が4日くらいだったら「量が少なくなる」または「生理の期間が短くなる」と言われました。稀に生理が長くなる場合もある、そう。

 

⬛︎IUSミレーナの値段

ドイツのミレーナの値段は日本よりずっと安いと言われますが、いっぺんに支払う金額は結構します。

  • ミレーナ購入費用 /300ユーロ

先生曰く、これは低用量ピルを飲み続けるより安い、とのこと。これに検査料や処置料がかかります。

公的保険があれば検査料は無料。プライベートだと50ユーロくらい。検査の際ついでもガン検診もしてくれます。処置料はプライベートだと100ユーロくらいかかります。プライベートだとミレーナ自体は自己負担かもしれませんが、検査料と処置料に関しては保険でカバーされるかもしれません。

また、健康上の問題でミレーナが必要な場合、保険でカバーされるようです。

最初の初期投資が結構するのですが、

低用量ピルを処置されないとなるとやっぱり不便。結局、利便性を考えると仕方がないかもね、と思いました。

今から考えると、なんとなくこのミレーナに関しては先生の陰謀で言いくるめられた感が否めないのですが。

 

⬛︎IUSミレーナの処置、副作用について

さて、ミレーナを入れることを決定したら、検査を受け、約2週間後に処置の予約を取ります。

装着の処置はものの5分くらいで終わってしまい、一瞬痛みのようなものを感じます。2〜3日は安静が必要で熱などが出る場合があります。私も2日くらいは多少生理中のような風邪気味のような疲労感と微熱がありました。

出血とお腹の痛みもあり、これも生理中のような感じで2日くらい続きました。

ミレーナのHPによると、最初の数ヶ月は体が黄体ホルモンに慣れるまで不正出血がある、ということでした。

一回装着すると、1ヶ月後に検診、半年後、1年後に検診します。3年と期間が長いこともあり、装着したことを忘れてしまうこともあるそうですので、定期検診と装着時をスマートフォンのカレンダー機能などに入力しておきました。

 

⬛︎ミレーナ処置、その後

ミレーナ処置後、こんなことがありました。

  • 最初の2日間ほど微熱
  • 最初の2週間ほど違和感
  • 月経前症候群(PMS)のような症状(なんとなく落ち込むなど)
  • 不正出血
  • 細菌性膣炎
  • 生理の経血の変化

微熱はすぐに終わりましたが、違和感は最初の2週間、痛みのせいで少しありましたが、少しずつ解消していきました。そのほかの症状はその後、何度も繰り返すことになります。

生理の経血は確かに少なりました。私の場合、2回(2ヶ月)軽い生理が2日間あり、その次の1ヶ月は突然普通かそれ以上の量と長さの生理が来ました。

そして生理が終わるとその後、生理が終わったと思ったのに不正出血があり、それから細菌性膣炎になるなどのトラブルがしょっ中ありました。

不正出血と細菌性膣炎はもはやセットになっている感じで、そんなことはミレーナ装着前は一切なかったので、結構不安になり、それが生理前症候群のようななんとなく不安、だるいなどの症状につながった気がします。

 

⬛︎ミレーナの情報、少ない

ミレーナ装着を決定した時、Google で情報収集しました。婦人科のHPなどでミレーナの基本情報は紹介されているのですが、実際使っている人は少ないのか、ミレーナを装着した人、使っている人、外した人、ミレーナを使用している人対象にした専門情報などの情報はあんまりありませんでした。

ちょっとした心配があった時に病院に相談したりしたのですが、先生は「位置もちゃんとしっかり入っているし心配するに及ばない」と言い切られてしまい、そういうものなのかな、と思いつつ、何度も繰り返す不快な症状がけっこうストレスになりました。

 

⬛︎ミレーナを装着してよかったこと

ミレーナを装着してよかったことはバースコントロールが簡単なこと、そして生理もだいたい同じくらいに来るので旅行や出かける予定などの計画に役立ちました。そして毎日ピルを飲まなくてもよいので飲み間忘れなどはもう気にしなくてもよいのが楽だったかな。

でもその代わりに、やはりミレーナを体内に入れていた後から先述の通り、不正出血と細菌性膣炎が突然始まり、これはたぶんミレーナが原因ではないかと疑っています。

 

⬛︎突然の女性としての余命宣言で私も考えた

…というわけで低用量ピルの代わりにミレーナと呼ばれるIUSを突然装着することになったのですが、私は喫煙者じゃないし、日本の婦人科でも低用量ピルで全然問題がなかったので、突然の先生による宣告は結構ショックを受けてしまいました。まだまだ若いつもりでいたのに…

でも30代後半に差し掛かったこと、「もうピルは飲めない」と先生に「余命宣告」されたことをきっかけにいろいろ考える機会を与えられたと思いました。余命宣告というのは大げさかもしれませんが、やはり子供を産むにはリミットがあったり、その後、欲しいと思っても一般的に妊娠しずらい年齢になってくるわけなのです。

そんなわけでドイツに住むまわりの自分の年齢くらいから上の女性の生き方などに目が向くようになってきました。キャリアと女性としての両立。大きな課題です。

 

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