ベルリンPhotoautomatクロニクル

ドイツ、ベルリンでのドタバタ日記。

デンマーク婚への道⓪:ドイツ在住なのにデンマークで婚姻手続きをすることにした訳

私はドイツ在住です。

最近、ビザの更新があったのですが、あまりに大変でドイツのお役所の担当者によってコロコロと状況が変わる気まぐれさ、怠惰な仕事ぶりに毎回湯沸かし器のように頭からシューシュー湯気を出していたら、ドイツ人の彼氏と「じゃあ、もう結婚しちゃう?」みたいな話になって来ました。

前回、ブログで「ヨーロッパのラスベガス、デンマークで結婚する話」を書いたのですが、もうちょっと掘り下げて、なんでデンマークで結婚することになったのか、ということについて書きたいと思います。

ドイツで国際結婚で手続きが上手くいっていない方のお役に立てば〜と思います。

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⬛︎デンマーク婚を選んだ理由:離婚歴

ドイツと日本の離婚、こんなに違う!「協議離婚」について

日本で結婚、離婚というと協議離婚が一般的でその数なんと約9割。

一方、欧米は「合意離婚」「調停離婚」「裁判離婚」などがあり、お互い弁護士さんを立てたり、公証人を立てて公正証書を作成するのは一般的。

  • 日本では離婚届を各地方自治体に提出して協議離婚が成立(無料)
  • ドイツでは弁護士を立てて離婚の申請をする(有料)

 

ドイツニュースダイジェストによれば、ドイツでの離婚は「合意離婚」「協議離婚」の場合は

  1. 一年間の別居期間
  2. 弁護士を立て離婚の申請手続きをする

ということ。その他の合意に至らない離婚などに関しては日本でもお馴染みですが「調停」や「裁判所」などの他人が介入する形です。

これはヨーロッパがいかに「契約社会」かということを物語っています。ヨーロッパでは「結婚」も公的な「契約」、だからその契約を終了するにはこうした公的な「合意書」なりが必要となってくるということです。

弁護士さんを最低一人以上立てるということは最低でも1800€以上は必要で、ヨーロッパでの離婚は超高いんです。

日本の「協議離婚」のように「紙切れ一枚で離婚」って、なんて合理的なんだろう?って思います。

まあ、ドイツで暮らしていると「ドイツ人って自分の都合のいいように天気みたいにコロコロ言っていることが変わる」からこうして公的に離婚の合意内容を文章に残しておくことが必要なんだろうな…ということが分かります。

 

ドイツで日本の「協議離婚」を証明するのは大変

契約社会ゆえの紙社会のドイツです。

結婚は契約ならば、離婚する際にその契約を破棄する公的な合意書が必要になるということは上に書いた通り。

…ということは欧米社会すなわちドイツでは日本の紙切れ一枚で済む「協議離婚」という方式は「あり得ない」というかドイツ社会のルールには全く当てはまらないことになるわけです。日本の協議離婚の概念はドイツの辞書には載ってないわけでそれ故「あり得ない」ってことになるんです。

ドイツで再婚の手続きをする際「裁判所での判決を持ってこい」と言われることがあるそうで、そう言われても日本で「協議離婚」したわけで、裁判離婚をしたわけじゃないからそんなのある訳からどうすればいいの?って戸惑います。

こういう場合、ドイツ式ではないのですが、日本の公的な書類で離婚を証明するしかありません。しかし、これが認められない場合もあり、それ故ドイツで再婚する場合、時間がかかったり、場合によっては裁判所に行かなければいけない、なんてことがあると言われました。これは弁護士さんを立てなくてはならず、お金(最低でも1800€と言われた)も時間も労力もたっぷり掛かります。

ドイツの市役所の戸籍役場(Standesamt)で婚姻手続きの相談したところ、ドイツで婚姻手続きはいろいろ難しいのでデンマークで結婚してしまえば手続きも簡単ながら、「結婚」の既成事実が出来るので、少し簡単になる、と後押しされ、デンマークで結婚することにしました。

 

⬛︎デンマーク婚を選んだ理由:離婚を証明する書類の簡易さ

結局、ドイツでも最終的には婚姻の手続きは必要

上にも書いたのですが、過去にヨーロッパ以外の国で協議離婚歴がある場合、ドイツで結婚する場合「離婚」したことを証明することが難しく、弁護士さんを立てなければいけない場合もある、と言われたので、「先にデンマークで結婚して手続きした方が良い」とオススメされたわけですが。

結局、ドイツでも最終的には結婚した後に届け出手続きはしなくてはならないのですが、デンマークで婚姻してしまえば、既成事実が出来るわけですからドイツの手続きが多少簡単になるということです。

デンマークで婚姻手続きをする際に必要な離婚を証明するための日本の書類

デンマークで婚姻手続きする際に必要な日本の書類です。

  • 除籍謄本
  • 離婚届受理証明書

一応2種類あるのですが、除籍謄本には自分の本籍、出身地、出生日、結婚していた相手の出身地、出生地や国籍、そして離婚が受理された日にちが書かれています。

一方離婚届受理証明書は自分の本籍、自分と相手の出生日、離婚が受理された日のみしか書かれていません。

効力としては除籍謄本の方が高いと思いますが、一応、両方取得しておきました。

 

除籍謄本、離婚届受理証明書共に住んでいた地方自治体で取得できます。

私は実家と結婚後離婚するまで住んでいた場所が違う市区町村だったので、そちらから郵送で両方取り寄せました。

取得した書類には外務省のアポスティーユと認証翻訳が必要になります。

 

⬛︎デンマーク婚を選んだ理由:手続きが簡単

私のように「①外国人(日本国籍)」、「②離婚歴がある」ような人にとって、デンマーク婚はドイツで婚姻手続きをするより、とにかく手続きが簡単でした。

  1. 提出書類の少なさ(婚姻要件具備証明書、戸籍謄本、パスポートコピー、滞在許可証、そして申込用紙。離婚や死別している場合はそれを証明する日本からの証明書とその翻訳証明書が必要。)
  2. 費用の安さ( 117€、2018年現在)
  3. 手続きの速さ(結婚前の審査期間最短3週間のみ)
  4. 手続きの簡単さ(特に離婚の場合、その事実が記載されている戸籍除籍/戸籍謄本又は「離婚受理証明書」を元に発行してもらえる「離婚証明書」さえ準備すれば受け入れられる。)
  5. その後のドイツでの婚姻手続きが少し簡単になる

ドイツに住んでいると、ただでさえお役所での手続きが面倒だったり、担当者の出来不出来に振り回され、何でも時間が掛かってしまうのが悩みです。

 

私が今回のデンマーク婚でやりとりしているコペンハーゲン市役所は規模が小さい様で、それこそメールの返事が来るのが遅いのですが、事務処理はサクサクやってくれます。

 

⬛︎デンマーク婚を選んで良かった点:ドイツ語、英語でも対応してくれる

デンマークで婚姻手続きをすることになって、ちょっとびっくりしたことがあります。

デンマークウェディングオフィスでは、なんとデンマーク語の他にドイツ語、そして英語での対応をしてくれるんです。

ただでさえ、複雑なお役所の手続きです。これが英語で出来るということはストレスがかなり軽減されました。

私たちはコペンハーゲンのシティーホールで婚姻手続きを希望していて、コペンハーゲンのウェディング事務局にメールで申込みをしたのですが、英語でメールを書いたら、デンマーク語と英語の両方でメールの返信が来ました。

ただ、メールを送ると返信が2〜3週間後になります。

こちらが「1ヶ月後に結婚したい」と考えていても、書類に不備があって再提出を求められる場合もあり、再提出後の返信も2〜3週間後に来るので、期間は余裕を持って、そして申込みは万全の状態で臨んだ方がいいです。

 

…ということで、訳あってデンマーク婚をすることになりました。

これから必要書類の準備や離婚証明書のことなどを別の記事で詳しく書きますのでご参考になれば幸いです。

 

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